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早世の作家,

早くから才能を発揮し、短い人生を駆け抜けました。

最期は自ら命を絶った二人の作家。

ぼんやりとした不安

 「ぼんやりとした不安」という理由で、自らの命を絶った芥川龍之介。大学在学中からその才能を開花させたことが、死を早めたのかもしれません。

芥川龍之介,
Dragon,

生まれて間もなくして実母が精神の病を患い、母の実家で育てられました。そして母の死後12歳で芥川家の養子となりました。

天干が全て水性になり「水性天干一気格」となれば、頭脳明晰で学者や芸術家の世界で大成しやすくなります。

また「壬辰」という干支は、「龍の背に乗る大量の水」を意味します。「龍=辰」は「架空の動物」で「水庫」。

壬辰は水庫に閉じ込められた大量の水。

龍が高く舞い上がる姿は発展や飛躍を表しますが、高く昇れば昇るほど、水庫の中の大量の水は不安定になります。

不安定になった辰を更に不安定にさせるのは「辰辰の自刑」。日干支が「壬辰」で他に「辰」を持てば「壬騎龍背格」となり、辰同士がぶつかり合います。ぶつかり合う水庫の水は飛び出してしまいます。高く昇れば昇るほど、水は大量に飛び出してしまいます。

芥川龍之介が作家活動を始めたのは大運2旬の頃。東大在学中の時です。夏目漱石に認められ、作家としては好調なスタートでした。

その後会社勤めをしながら作家活動を続け、26歳で結婚。会社を辞め作家活動に専念するも29歳頃から病気がちとなり、35歳で自殺。

spider,

「壬騎龍背格」も「水性天干一気格」と同様、非常に知能が高く学者や芸術家としての才能を発揮します。しかし壬騎龍背格になれば、才能を発揮し運勢が上がれば上がるほど精神は不安になり、現実から逃げ出したくなってしまいます。また男性は結婚によって運勢が上がり、更に不安を抱えることになります。

若くして才能を開花させ家庭を持ち、誰もが羨む幸せを手に入れると、「壬辰」の人は更に不安定になっていきます。そして極まれば自分の姿を消してしまいたいとまで思うようになります。

自殺は「大運丙午」で「年運丁卯」。大運天中殺に入り、天干が全て干合され「虚」になる年。自殺の理由は、将来への「ぼんやりとした不安」・・・。

衝撃的な最期

1970年11月25日、それはあまりにも衝撃的な事件でした。

作家三島由紀夫が自ら率いる民兵組織「楯の会」のメンバー4名と共に、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地を訪れ、東部方面総監を監禁し、バルコニーで自衛隊員にクーデターを促す演説をした後、割腹自殺を遂げたという事件。

三島由紀夫,
body,

作家だけに留まらず劇作家や評論等も手掛け、また俳優として映画にも出演したという多才ぶり。晩年は政治活動にも傾倒していきました。

父は官僚、そして本人も東大を卒業後短い間ですが官僚を経験しましたが、既に10代で作家としてデビューしていたため創作活動に専念。

日干支が「戊戌」という異常干支。高い教養を身に付ければ付けるほど常道から外れていきます。ましてや早い時期に才能を発揮してしまった「天才型」になれば、生き急いでしまいます。

「天干連珠格」になり、両透する干支は守護神(月干は陰陽)。自分の努力とは別に思い通りの人生を手に入れることができます。

それに加え、大運1旬は日干支とは大半会になり、幼い頃から周りに期待されて育ちます。本人も期待に応える人生となります。

また「集を好み孤を嫌う」ようになり、集団を作り集団の拡大に努めるような人生にもなります。派手な生き方・華やかな生き方になりますが、後戻りができない人生をつくり出してしまいます。

政治活動に傾倒したのは先祖の影響。武名を上げたかった先祖に導かれるかのような思想を持ち、そして闘いの中で自らの命を終わらせてしまいました。ただし「死」までも「孤を嫌い」他人を巻き込んでのことでした。

悟り,
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