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「知る」ということ

「真実を知ることが悟りを開くことになる」というのが算命学の考え方です。真実を知ることによって「人間の格・魂の格」が上がるということです。

「知る」ということは、どういうことなのか・・・?

算命学,

「知る」ということは、五徳では「印」になります。

五徳とは「福・寿・禄・官・印」で、「印」は最後になります。この順序通りに生じれば、人間は「真実を知ること」に辿り着くということになります。

「福」は自分の精神的な満足感、「寿」は健康・寿命、「禄」は財・お金、「官」は名誉・仕事、「印」は知ること・知恵です。これらが順序通りに生じれば、最終的には「悟りを開くことになる」ということです。

 

「福生寿」は、自分の精神が安定していれば、健康で長生きができるということです。「病(寿)は気(福)から」と言いますが、気持ちが落ち込み不安定だとストレスを抱えてしまいます。ストレスこそが病気の原因。

たとえば、お酒を飲み過ぎて病気になるということがあります。飲み過ぎなければ「百薬の長」とも言われているお酒。悩みやストレスがあるから飲み過ぎるのです。

健康で長生きを望むのであれば、「福」をしっかりさせることです。長寿の人達は、「くよくよしない」とか「腹を立てない」ことが長寿の秘訣だと言います。本人が本人なりの幸せを感じていれば、健康でいられるということになります。

 

「寿生禄」は、「体が資本」ということです。健康であれば、働いてお金を稼ぐことができます。お金に困っていないから、健康で長生きができるのです。たとえ億単位の資産があったとしても、病気で寝たきりになれば、その資産に価値はありません。また若くして財を成したとしても命と引き換えならば、その財に価値はありません。「寿」の裏付けがない「財」は価値がないのです。

算命学,

「禄生官」は、「名誉を高めるためにはお金が必要」ということです。社会的地位を得るためには、一流とか名門と言われている幼稚園からスタートすることが常道です。幼稚園から大学まで、あるいは大学院までとなれば、それなりのお金が必要です。もちろん子供のためにそれだけのことができる親は、それなりのステータスがあるからできることです。

現実として、東大に入る子供の親の年収は、一般の大学に入る子供の親の年収よりも高いそうです。

高学歴にはお金が必要。お金があれば「官」を得やすくなるのです。そして社会に出れば、ステータスが高くなるにつれ、収入も増えていきます。

「官生印」は、「本当のことを知るためには名誉が必要」ということです。人は地位を与えられると、それに見合う知恵・判断力が身に付いてきます。子供であっても、親や先生に褒められると、ちゃんとできるようになります。子供にとって褒められるということは名誉です。褒められるとやる気が出て、褒められるだけの知恵が付いてきます。

人は何かの地位を与えられると、自覚ができます。その自覚が「印」を高めることになるというのが算命学の考え方です。

周りから認められることで、それに相応しい地位や肩書を得ることができ、そして周りから認められてこそ本当の「印」を得ることができます。本当に素晴らしい知恵だから、周りから認められるのです。「印」は「官」を伴ってこそ価値のある「印」になるのです。

そして「印生福」は、「福」は「印」に支えられてこそ本物の「福」になるということです。「正しいこと=真実」に支えられない幸せは「福」ではないということです。

本当のことを知らないで満足している人がいますが、その満足は価値がないと算命学では考えます。知らないことを知らないままでいる幸せは、本当の「福」ではありません。たとえば財や名誉を失うことが、その人にとっては結果的に幸せに繋がることがあります。失うことだけを恐れていると、本当の幸せには辿り着けないということです。

本当の「福」を求めるためには、本当の「印」が必要です。人類の究極の目標は「知ること=印」です。自分を知ること、それが悟りを開くことになるというのが算命学の考え方です。

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