宿命天中殺のいろいろ 後編
日座中殺
生日干支が「甲戌」と「乙亥」になる宿命です。この二つの干支は、干支自体が不自然融合しています。そのためこれらの干支が生日干支になれば、自分の思いが現実の世界で完全なものにはなりません。
また「家庭」と「現実の結果」が不完全になるため、家庭においては結婚を完成させると、親と子の運勢がシーソーするようになります。現実の結果が不完全になれば、何事も終わりをきれいにまとめることができません。
そして肉体的な特徴としては、血液に問題が出やすく、体力の消耗が激しくなります。
互換中殺
「生年中殺」と「生日中殺」を持つ宿命です。これは年支と日支の天中殺がクロスする形となり、両親の定位置と自分の定位置との間で不自然なエネルギーの交換が行われるようになります。そのため親子であっても思考や人生観が全く違うようになり、互いの思いが通じず、理解し合うことも助け合うこともできません。
自分が初代として新しい家系の流れを作り出す生き方になりますが、子供に恵まれたとしても子供は跡取りにはならず、「一代運」となってしまいます。
互換中殺を持つ人は、「無より有を生み無に戻る」形となります。
宿命二中殺
「生年中殺」と「生月中殺」を持つ宿命です。親にも頼れず社会にも迎合できず、自分一人しか頼れる者はいません。子供は男の子より女の子に縁ができ、女系家族へと変わっていきます。
精神世界に入れば高位に上り大成しますが、現実の世界で有形のものを得ようとすれば非常に無理があります。
人間性は純粋で素朴です。自然の中で無理をせず「あるがままの生き方」をすれば生きやすくなります。
宿命全中殺
「日座中殺」と「宿命二中殺」を持つ宿命です。全ての干支が不自然融合となり、宿命中殺を持たない人とは対等になります。ただし中途半端な生き方をすれば、世の中から弾き出されてしまいます。
宿命全中殺は、現実面に徹すれば精神的となり、精神面に徹すれば最も現実的な生き方ができます。
「一代運」となり、子供縁は薄くなります。