四大貴格(よんだいきかく)
四大貴格とは、天地連珠格(てんちれんじゅかく)と四位純全格(よんいじゅんぜんかく 3種類)の4つの格のことです。
これら4つの格は完全格に匹敵し、部分格の中では別格とされています。運勢の強さは最高の部類に入ります。
天地連珠格
天干連珠格と地支連珠格を合わせた宿命です。
天干連珠格は、年干が月干を生じ、月干が日干を生じる宿命です。天運に恵まれ、自分の努力とは別に周りから助けてもらえます。
地支連珠格は、年支・月支・日支の順に十二支が並ぶ宿命です。地運に恵まれ、自分の努力がスムーズに報われます。
この二つの格を兼ね備えた宿命です。例えば年干支「甲寅」・月干支「丁卯」・日干支「戊辰」となるような宿命です。
四位純全格
四鎮貴格(よんちんきかく)
地支に四庫(四土用 丑・辰・未・戌)が揃う宿命です。宿命には4つのうち3つが並びますが、後天運で残りの1つが廻ってきた時に、格の意味合いが特に強くなります。
運勢が大変強く、財・名誉が思い通りになります。特に「待ちの運」でもあり、運勢に粘り強さがあります。ただし始めから終わりまで順調ということではなく、幾多の試練を乗り越えながら人生を上っていきます。
また「骨肉分離」とも言われ、肉親縁が薄く、骨肉の争いを起こすか身内に犠牲者を出すことがあります。
四鎮貴格の中でも、各土用が年・月・日の順に十二支が順番に並ぶ宿命を「貴人黄枢格(きじんおうすうかく)」と言い、この格の中では最上格の「天下取りの格」となります。また各土用が陰同士・陽同士と並ぶ宿命を「四貴格(よんきかく)」と言い、役人に向き高位高官にまで上ります。組織の中で大成する宿命です。
四仲格(よんちゅうかく))
四正格(よんせいかく
地支に四正(子・卯・午・酉)が揃う宿命です。宿命には4つのうち3つが並びますが、後天運で残りの1つが廻ってきた時に、格の意味合いが特に強くなります。
この格は、上格となる「文曲(もんごく)」と下格となる「桃花(とうか)」に分類されます。目安としては、守護神が透干する場合は上格となり、忌神が透干する場合は下格となりますが、より上格かより下格かによって分類されます。また環境によっても変わります。
「文曲」は、文学や芸術あるいは学者の世界で成功します。格式の高い家に生まれやすく、人格も高く純粋に学問を追求します。また財産があっても財に固執しない生き方になります。
「桃花」は、色事におぼれ、異性関係で問題を起こしやすい生き方をします。遊び人的で、遊ぶだけの財には困りませんが、財に対する執着はあります。
文曲と桃花は裏表の関係です。文曲であっても桃花の要素を持ち、桃花であっても文曲の要素を持ちます。そのため後天運において逆の意味合いが表れることがあります。また両方同時に表れることもあります。四正格になる人は、二重人格的な要素を持っています。
四生格(よんせいかく)
地支に四勢(亥・寅・巳・申)が揃う宿命です。宿命には4つのうち3つが並びますが、後天運で残りの1つが廻ってきた時に、格の意味合いが特に強くなります。
運勢に勢いがあり、人生の波が非常に激しくなります。昔であれば「軍人の格」と言われ、軍人や政治家等で成功し、世の中の大権を握ります。大権を握れば権力を振り回したくなります。そのため一時期の大権となり、長続きはしません。激しい生き方に向きます。