桃太郎のお話

古くから伝わる桃太郎のお話は有名です。悪い鬼を退治した勇敢な男の子のお話。しかしこれは、一家の安全と長男を大切にしてきた風習を民話に託したものでもあるのです。

桃太郎の「桃」は「木」+「兆」。「木」は五行では木性で「生命のあるもの・人間」を表し、「兆」は「うらない・きざし・前触れ」を表します。太郎は男の子の名前、特に長男につける名前。桃太郎とは、立派に育っていく男の子の将来を意味します。

また桃は春の始めに芽を出し、春から夏にかけて成長し、夏になれば実を結びます。

桃太郎も立春(寅)を過ぎた頃に生まれ、春(寅・卯・辰).夏(巳・午・未)で成長し、立派な若者になります。

そして秋(申・酉・戌)になり、かねてから村人を苦しめていた鬼を退治するために、さる(申)•きじ(酉)•いぬ(戌)を従え村を出発ます。

寒い冬(亥・子・丑)を越える手前(鬼門)には鬼ヶ島が・・・。丑寅の位置は天の気が入ってくる場所。それを邪魔する鬼を退治しなければ、次の春はやってきません。桃太郎たちは無事に鬼を退治して、一年を乗り越えることができました。

 

また新たな春がやってきて、 桃太郎たちは凱旋の途に ・・ ・。 春 ・ 夏と故郷を目指し、裏鬼門となる未申を過ぎたあたりで、やっと故郷に錦を飾ることができました。

一年の始まりは寅、そして終わりは丑となりますが、この丑から寅の間に鬼門があり、ここを乗り越えてこそ新しい一年が迎えられるのです。

これは 家の安全と男の子(特に長男)が無事に成長し、見事に花を咲かせ実を結ぶことができるようにと願ったお話でもあるのです。