最初の一歩
大運の第1旬は、宿命が最初の一歩を踏み出す時です。一生の中で最も印象に残る10年になります。
大運第1旬は、人として知恵も付き始めますが、肉体も一生のうちで最も成長する時です。この第1旬の10年で経験することは、その後の人生の土台になります。その人の生き様の半分以上は、この第1旬で決まってしまうことにもなります。
特に宿命との関係において、特徴的な干支が第1旬に廻れば、その後の人生も非常に特徴的なものになります。
大運第1旬に天中殺が廻る
大運第1旬が大運天中殺になる宿命です。
大運第1旬に天中殺が廻れば、中年期にそれまでの人生観が大きく崩れる時が来ますc。そのため第1旬の時に身に付いた人生観を変えることができなければ、人生が行き詰ってしまいます。結果として第1旬に大運天中殺が廻る人は、中年期に人生が大きく変わることになります。
第1旬は親の庇護の下にいる時代です。親が子供の人生を決めてしまい型にはめた育て方をしてしまうと、子供は中年期に人生の方向転換が容易にできなくなり、その後の人生が生き辛くなってしまいます。大運第1旬に天中殺が廻る人は、子供の時に人生を決めない方が生きやすくなります。
大運第1旬に日干支の納音(なっちん)が廻る
人生の中で一番活躍できる時期に大運天中殺のような現象が起こります。そのため人生に波瀾が多くなります。
納音とは宇宙盤に位置する正反対の干支の関係です。そのため一方で良いことがあれば、もう一方では悪いことが起こるようになります。仕事で成功すれば家庭は不幸になるとか、非常に成功した後はどん底に落ちるということもあります。
自分一人で天国と地獄を経験することもあれば、親と自分が天国と地獄を経験することもあります。
日干支の準納音が廻る場合は、意味合いは準じます。また日干支以外(年干支・月干支)の納音が廻る場合は、その要素が多少出ます。
大運第1旬に日干支の律音(りっちん)が廻る
律音とは同じ干支の関係です。大運第1旬に律音が廻るということは、いきなり自分自身が廻ることになり、それが人生の土台となります。そのため生涯自分を変えない人となります。
性格的にも運勢的にも安定度が高く、第1旬でのレベルがそのまま安定してしまいます。良ければ良いなりに安定し、悪ければ悪いなりに安定します。後天運によって多少の波はありますが、第1旬のままの人生となります。
子供時代に何をやっても満足にできなければ、生涯自信のない人になってしまいます。第1旬の間で得意なものを見つけるとか、信念を持つような生き方をしていなければ、生涯何もできない人になってしまいます。
第1旬を過ぎた後に生き方を変えるのは非常に難しくなります。
大運第1旬に日干支の大半会が廻る
大運第1旬でいきなりスケールの大きな広がりを与えられます。そのため周りから期待されて育つようになります。またその方が大きく伸び、大物になる可能性もあります。良いところを褒められて育つと更に伸びます。本人も期待に応えようと前進・拡大に努める生き方になります。しかしそれが高じれば立ち止まるとか後退することができなくなり、後戻りは許せないという人生観が身に付いてしまいます。そしてそれが原因で宿命から外れることもあり、生き急ぐ人生になることもあります。
また人間関係においても「集を好み弧を嫌う」ようになり、常に周りに人を集めようとします。集団の拡大に努め、良くも悪くも周りを巻き込む人となります。