top of page

成功してはいけない宿命

人は成功することで幸せになれると思い頑張ります。しかし宿命によっては成功することで不幸を招く場合があります。また成功する時期でもないのに成功させられ、人生を狂わされることもあります。

成功してはいけない, 宿命,

(へいひつめいしき・ひひつめいしき)

閉畢命式・閟畢命式

家系の因縁を一手に背負い込み、家系を終わらせる宿命です。

家系を背負うということは、男性の方がこの命式を持つ人が多く、特に長男に強い現象が出ます。

家系を終わらせなければならないということは、家系の流れが相当濁っており、修復の仕様がないほどになっている状態です。その原因は「同族結婚」「近親相姦」「殺人」「継ぐべき人が継いでいない」等が、過去5代前後の中で何代も行われていた結果です。

閉畢命式になる宿命の条件は、まず「笙(しょう)」が透干し、その笙を「七殺する干」が透干していること、そしてその二つが「両親」となっていることです。それに加え人体図では、「過去」と「未来」が逆になっていることです。

閟畢命式は閉畢命式と条件は同じですが、唯一違うのは両透した干が干合していることです。

「笙」が透干して七殺されるのも、干合されるのも、いずれも「笙」が壊され未来がなくなります。未来がないということは、家系を終わらせなければならない宿命となるのです。

家系を終わらせる宿命でありながら、それに逆らう生き方をすれば淘汰されてしまいます。

この宿命に逆らう生き方とは、「結婚する」「子供が生まれる(特に男子)」「家業・家系を継ぐ」「家系を更に発展させる」ことです。家系を更に発展させるとは、優秀で立派な生き方をして、人生の成功を手に入れることです。

未来を明るくすればするほど、未来は閉ざされます。最悪の場合は犯罪に手を染めたり、犯罪に巻き込まれ命を落とすこともある宿命です。

美しき短命

この宿命は、「これ以上成長しない星」=「先がない星」が揃う宿命です。

先がない星とは、「天馳星(あの世)」「天極星(死人)」「天胡星(病人)」です。これら三つの十二大従星が人体図に揃う宿命を「美しき短命」と言います。

この宿命は、才能を発揮することはできますが、発揮してしまえば寿命を全うすることなく短命となります。しかし才能を出せない場合は、生まれ持った寿命を全うすることができます。

寿命は人それぞれ違い、また才能を発揮する時期にもよりますが、大抵の場合は若い時代・活躍できる時代に才能を発揮し成功するものです。ところがこの宿命になれば、成功をしてしまえば寿命を全うすることができません。従って「成功してはいけない宿命」となります。

成功してはいけない, 宿命,

壬騎龍背格(じんきりゅうはいかく)

日干支が「壬辰」で、もう一つ「辰」がある宿命です。

「辰土」は壬水にとっては水庫です。そして宿命に二つあれば自刑となります。水庫と水庫がぶつかり、中に閉じ込められている水が飛び出す恐れがあり不安定です。

また「辰(龍)」は十二支の中で唯一架空(虚)の動物です。「壬騎龍背」とは龍の背に乗った壬水の姿です。龍は高く上ろうとしますが、龍の背に乗った壬水は大量の水。

「虚」であり、自刑という不安定な背に乗ってしまえば、高く上るほど怖くなり逃げ出したくなります。

この宿命は、「幸運の中の不運」と言われ、幸運の頂点となる時、または人生の最高潮となる時に蒸発したくなります。あるいは蒸発します。または会社を辞めたり離婚することもあります。

幸運が続くと不運も内在し、成功すればするほど本人の負担が増え、そこから逃げ出したくなります。最悪の場合は、自殺となることもあります。精神が安定するのは「低い位置」にいる時。すなわち成功していない時です。

また「辰」が三つ揃う場合は、不運の時でも蒸発したくなります。この場合は中位を保たなければなりません。

狂い咲きの宿命

誰でも人生のピークが40代から50代にかけての中年期であれば矛盾はありません。

大運では1旬・2旬は親の庇護の下となり、3旬・4旬になれば人生を開花させ、自分が主体となり活躍できる時期となります。

三分法でも初年期は「陰(-)の時代」、中年期は「陽(+)の時代」、晩年期は「陰(-)の時代」となります。自分が初年期であれば、親は中年期で活躍する頃。自分が中年期になれば、親は一線を退き晩年期に入ります。

人生の花を咲かせる時期が3旬・4旬、あるいは中年期であれば矛盾なく自然な生き方ができるということになります。

ところが親の庇護の下にいる若い時代に大成する人がいます。10代・20代で一躍有名になり、人生のピークを初年期に迎えてしまう人。これは花が咲くべきではない初年期に花を咲かせてしまった「狂い咲きの宿命」となります。

「狂い咲きの宿命」となる人は、父親との縁が強いにも関わらず、現実として父親の恩恵を受けずに育った結果として起こることです。そのため伸びるべき時に伸びない、あるいは伸びなくてよい時に伸びてしまうようなことが起こってしまいます。まともな人生ではなくなってしまうのです。

宿命に父親の星がありその星が「初年期に透干している」場合、また父親の星が「守護神」になる場合もそうです。あるいは主星が「禄存星」等、父親との縁が強い宿命でありながら、実の父親がいない環境で育つと狂い咲きをしてしまうのです。

自分がこの世に生まれてくるには、必ず父と母がいなければ生まれてくることはできません。そして実の父親・実の母親にはそれぞれ役目があります。実の父親は子供に対して「精神」を教え、天に近付けることが役目となります。実の母親は子供に対して「現実」を教え、大地に根付かせることが役目となります。

ところが父親を必要とする宿命でありながら、実の父親がいない環境で育てば、まともな伸び方ができず、成長が鈍るか狂い咲きのような現象を起こしてしまうのです。

例え大成功したとしても、実力を発揮したわけではありません。実力を発揮するのは中年期であり、若い時代は力を付け、力を蓄える時代です。実力もないまま狂い咲きを続けることはできません。若き日の成功を自分の実力だと勘違いし続けてれば、いずれは真っ逆さまに落とされてしまいます。

狂い咲きは致し方ないことかもしれません。しかしそれにしがみつくことなく、早めにその世界とは縁を切らなければなりません。そうしなければ、その後の人生の方が大きく狂ってしまうからです。

AdobeStock_75810315_1080p-min.jpg
bottom of page