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自然現象と色

この地球には「時間」が存在します。約一年という時間の中で「春・夏・秋・冬」という季節を作り出します。

そしてそれぞれの季節も、時間の経過とともに日々違う顔を作り出します。

一つの季節の中にも「始まり」「中心」「終わり」があり、これを基にしてできたのが「十二支」です。そして更に細かな変化を基に分けたものが「二十四節気七十二候」となります。

自然現象と色,

ここまで細かく気候の変化を分類しなければならなかったのは、古代人の生活が気候の変化によって起こる影響を大きく受けていたからです。特に農耕民族にとっては、生活を設計する上において最も重要な部分を占めていたからです。

そして当時は、既に陰陽五行の考え方が確立していました。4つの季節は4つの方向とも一致しており、そこに各季節の一番特色のある「色」を結び付けていきました。

 

春は新芽が地上に現れる頃。特色のあるものは植物=木性です。春は植物の色である「青」としました。

春・東方・木性・青となります。

 

夏は暑く、太陽の気が強くなる時です。太陽=火性の色である「赤」としました。

夏・南方・火性・赤となります。

 

秋は収穫が終わり、樹木の葉は枯れ落ち、大地は静まります。秋は淘汰=金性の季節。大気は澄み渡り無色透明となります。色は無色を意味する「白」としました。

秋・西方・金性・白となります。

冬は太陽の光が遠ざかり、雲は低く雪が降り、大地全体が暗くなります。その暗さから「黒」としました。

冬・北方・水性・黒となります。

 

そして中央は大地です。大地には季節はありませんが、大地を中心に季節が回り、季節によって大地は変化します。色は大地・土の色の「黄」としました。

中央・土性・黄となります。

 

各季節の自然現象を「色」で表わし、それらの色は各方向に配置されます。これらの色は三原色と言われる「赤・青・黄」と無色を意味する「白」そして全ての色が混ざった「黒」の五色になります。

十二支と色

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それぞれの季節を色で表わすということは、十二支も色で表わすことができます。

春の十二支は「寅・卯・辰」  夏の十二支は「巳・午・未」

秋の十二支は「申・酉・戌」  冬の十二支は「亥・子・丑」

 

それぞれの季節の終わりは、必ず土性となります。大地には季節はありませんが、それぞれの季節の影響を受け、丑土・辰土は湿土、未土・戌土は燥土となります。

そしてこれらの土性は、次の季節へ移る前の調整の役目もあります。

春の十二支「寅・卯」は「青」  夏の十二支「巳・午」は「赤」

秋の十二支「申・酉」は「白」  冬の十二支「亥・子」は「黒」

各季節の終わりを受け持つ「辰・未・戌・丑」は「黄」となります。

十二支と色

ラッキーカラーの考え方

巷では「ラッキーカラー」とか「ラッキーアイテム」などの言葉が独り歩きをしているようですが・・・。その人に似合う色・・・? それとも魔除けにでもなる色のことでしょうか・・・?

ラッキーカラーの考え方,

自然現象から色を導き、五行はそれぞれの色と結びつき、色で表わすことができます。

そして人間も自然が必要としてこの世に生まれてきます。人間も自然物なのです。

 

人間は皆同じではありません。宿命を持って生まれてくる人間は、様々なバランスで生まれてきます。そのバランスを整えるために、あるいは宿命を活かしやすくするために、「守護神」を使うという考え方があります。調候の守護神や調和の守護神、あるいは格の守護神です。これらの守護神も五行で表わされます。ということは、「色」でも表わすことができるのです。

木性が守護神であれば「青」「緑」

火性が守護神であれば「赤」「橙」

土性が守護神であれば「黄」「ゴールド」

金性が守護神であれば「白」「シルバー」

水性が守護神であれば「黒」「紫」

代表的な色ですが、それぞれの系統の色ということになります。

これらの色が、所謂「ラッキーカラー」となります。

 

ただし「運」が落ちている時に、ラッキーカラーを身に付ければ良いということではありません。「運」が落ちるにはそれなりの理由があるはずです。その根本的な原因を解決しなければ、ラッキーカラーなんて何の意味もありません。本末転倒ということです。

 

また色だけではなく、五行に分類できるものは様々あります。宿命のバランスを整え、稼働しやすくしてくれる方法は様々。もっと現実的に自分の宿命に合う方法もたくさんあります。

ラッキーカラーの考え方

五行配置と宿命

五行の基本は「木・火・土・金・水」です。そして有形・無形に関係なく、万物は五行で成り立っているという考え方があります。

五方向・五星・五時・五常・五徳・五色・五官・五感・五味・五臓・五合・五気・五労・五本能・五欲・・・等々・・・。それぞれ「木・火・土・金・水」に配置されています。

たとえば、五常であれば人が守る五つの常道ということで、「木=仁・火=禮・土=信・金=義・水=智」となります。五徳は「福・寿・禄・官・印」、五合は「筋・血・肉・脈・骨」、五臓は「肝・心・脾・肺・腎」と五行に配置されます。

五行配置と宿命,

そして宿命も五行に分類できます。個々の宿命にはそれぞれ特徴があり、五行のバランスも様々です。また後天運の影響でバランスが良くなることもあれば、悪くなることもあります。

バランスを整え活かしやすくするために使うのが守護神です。そして守護神も五行となります。

しかし木性が必要だとか火性が必要だとか言っても、具体的には理解しにくいものです。常に「木」を持ち歩くなんてできませんから・・・。

それぞれの宿命は、大運・年運を含めると、バランスが整う年もあれば、更にバランスを崩し、ストレスを溜め体調不良を起こすこともあります。そんな時、普段の生活の中からバランスを改善する方法を考えることができます。

たとえば、木性が必要であれば酸っぱいもの、火性は苦いもの、土性は甘いもの、金性は辛いもの、水性は塩辛いものを程良く摂取することでバランスを整えることができます。

土性が強い宿命なのに、甘いものばかり食べていると、逆にバランスを崩して病気になることもあります。

あるいは、木性を必要とする場合は森林浴や香りで癒されます。火性ならば温泉やお灸、土性はマッサージ、金性はハリ治療、水性は水泳やプールで歩くだけでも効果的です。

また五常でそれぞれの生き方を考えることもできます。

 

宿命のバランスを整える方法は、案外身近なところにあるものです。自分の宿命をある程度理解していれば、日々の体調管理ができます。そしてそれが開運にも繋がるのです。

五行配置と宿命

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